2014年1月26日日曜日

『障子が生み出す住まいの「品格」』㈱増子建築工業


福島県住宅事例『障子が生み出す住まいの「品格」』㈱増子建築工 

http://www.chilchinbito-hiroba.jp/HouseFeatureDetail.php?p=1&pref=7&cl=9&cic=07_09_0001

大工社長が率いる工務店が、建築家と組んで建てたモデルハウス。デザインされた空間に、見事な木組みや建具など伝統の職人技が光る。福島県郡山市、桜の名所として知られる開成山公園の近くに建つ、増子建築工業の新しいモデルハウス。かなたには、県の象徴・磐梯山も見える。

玄関を開けるとまず目を引くのは、県産の杉の赤身だけを使った、華のある格子戸。その先は、薪ストーブが中央に鎮座する広間に通じる。そこから高い吹き抜けを見上げると、いちばん太いところで1尺8寸もあるという、立派な松の丸太梁に圧倒される。広間は和室やキッチン、2階とつながり、家全体が一体感のある間取りになっている。

モデルハウスの各所には、障子が取り入れられている。吹き抜けを意識して、縦のラインが強調された組子と、楮100%の紙を通して、室内にやさしい光が満ちる。

「日本建築の品格は、障子などの建具にあると僕は思う」。そう話すのはモデルハウスを設計した建築家・泉幸甫さん。和室には凛とした緊張感を、リビングには和やかさを、寝室には落ち着きを。泉さんがデザインした障子が、空間に品格を生み出している。近年は障子のない住宅も多い。けれど、かつてのように規格化されたデザインから解放された障子は、自由で現代的に取り入れられると泉さんは言う。「障子を通した光の美しさを、日本の住宅から追い出すのは惜しい。僕ら設計者が、積極的に障子を取り入れていかなければいけないね」

※電子書籍でご覧いただけます。
http://www.chilchinbito-hiroba.jp/Contents/7/6/07_06_0001/fukushima_mashuko_65/index.html



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